クライアントと制作会社
2004年10月26日
ここ5日ほど、風邪をこじらせてblogノータッチでした。
鼻をかみすぎて腹筋が痛い!
久しぶりに復帰ということで、最近ちょっと考えたことを一つ。
周りの人たちから聞いたり、
またメルマガや、本などでよく目にするのですが、
Web制作に関して、クライアントと制作会社との間で、
非常にたくさんのギャップが生まれるということ。
クライアントはWebを使ったマーケティングやブランディングイメージの向上等を狙って、
Web制作のプロである制作会社にWebサイト作成を依頼します。
制作会社はクライアントのニーズに応えつつ、
ターゲットである「顧客(ユーザー)」を想定したサイトデザインを行い、
ボタン一つ、文字の大きさ一つにまで気を配り、
最大限の効果をあげられるようなWebサイトを作成しようと、
心掛けているはずです。
しかしながら、クライアント側のお偉いさんの鶴の一声でガラっと修正を余儀なくされたり、
意味なくレイアウトや文字の大きさを変更させられたり・・・などなど、
まったく不可解な「修正・変更」というものが、実は非常に多いのです。
理屈が通っていればまだしも、ほんとに首を傾けるようなものが多い。
確かにクライアントはお金を出して制作会社に依頼していますし、
最終的な判断をクライアントが下すのは当然です。
クレームを言う権利もありますし、理由もあります。
だがしかし、意味のない修正をすることが、
果たして想定している顧客(Webサイトを見るユーザー)に対して有効かどうか?となると、
これは首を傾けざるを得ません。
「金出してるんだから言うこと聞け」的な仕事のやり方はいかがなものかと。
だってクライアントは制作会社に依頼しなければ、Webサイトが作れないんですから。
偉そうに振る舞う道理がありません。
クライアントのお偉いさんが「いい」と思うものを完成させるんじゃなくて、
「ユーザー」が見て満足できるようなWebサイトを作ることこそがほんとじゃないのかなって。
「僕は青が好きだから青にしてよ」みたいな発言は、
ナンセンスだと思います。
そこを「青」にするには、明確な意図と理由が必要なのです。
クライアントはまずどっしり構える!
自分の領分でないデザインに対して不可解な発言はしない!
Webデザインのプロに任せた以上、プロの力量を尊重して、
協力してより有効的なWebサイトを作っていくべきでしょう。
Webに関しては、確実にクライアントよりは制作者側の力量のほうが上なんですから。
クライアント側も何故この色は青なのか?などなど、
気になるところがあればどんどん制作サイドに聞けばいい。
必ず理由はあります。
制作者側は無意味に色を指定したりレイアウトしたりは決してしてません。
意見を出し合い、悪いところは悪い、もっとこうしたらいいんじゃないか?などなど、
建設的な意見交換は多いにやるべきでしょう。
そうして切磋琢磨することによって、
その経験を通してお互い得るものも大きいし、
よりよいWebサイトが作成できるのではないでしょうか。
目的はお互い同じ。
ただ一つ。
ユーザーを第一に考えたWebサイト作りですから。