先月の土曜日に、約2年半ぶりにフランスから帰国している友人と、以前から「行ってみたいね〜」と話していた「TimeDomain(タイムドメイン)」というスピーカーメーカーの試聴室に行ってきました。
場所は南青山にある「南青山試聴室」です。
表参道駅A4出口を出て、青山通りをしばらく真っすぐ。
「ポプラ」と「エイベックス」のビルの間にある「長者町通り」という、路地をひたすら真っすぐいくと、住宅街に馴染むかのように、その試聴室はありました。
中に入って早速音楽を聴かせていただくことに。
曲は「Ann Sally」の「I wish you love」
な、なんて響きなんだ。。。
い、一曲目から度肝抜かれました!
息を呑む美しさ。
圧倒的かつ衝撃的な素晴らしさです!!
まさに筆舌に尽くし難し。
Ann Sallyの声の響きやその吐息、息遣いまで鮮明に聞こえ、その場の空気までが伝わってきます。
まるで歌っているその場にいるかのような錯覚。
音の「質感」が全然違います。
さらに、Keith Jarrettの超名盤「ケルンコンサート」では、ドイツ版のレコードと、CD、それから、日本版のレコードを視聴させていただくことに。
同じ演奏のはずなんですが、録音の仕方やレコードのカットの仕方によって、全然聴こえ方が違います。
こんなにも違うものなのかー!?
しかも、同じレコードでもドイツ版と日本版で全然違います。
ドイツ版は、高音がシュワーっと響き合ってる感じ。
日本語版は、音の粒が小さく、なんだかもの足りませんでした。
CDは、音が「パキッ」とハッキリした感じ。
また、この日のために持っていった「F.S.Blumn」のCDを聴かせていただいたのですが、あれれ!?
今まで聴いたことない音が鳴ってます。
お伺いすると、スピーカーから出る音が打ち消し合わないので、小さく細かい音までも鮮明に聴こえるのだそうです。
これには本当に驚きました。
TimeDomainのスピーカーは、従来のスピーカーのように「高音用」や「低音用」など区切ったり、また音を加工(付け足したり)しません。
設計思想として「ありのままの音を出す」ことに、全てが注がれています。
だから、アコースティックの空気感や質感が、鮮明に伝わってきたんですね。
プレーヤーは、高価なものではなく、逆に安いもののほうがいいそうです。
高価なプレーヤーは、音が加工されてしまうそうなんですね。
安いプレーヤーは、逆に音を加工しないので、録音された音そのままが出るのだそうです。
推奨されていたCDプレーヤーは、なんと16,800円のポータブルプレーヤーでした。
改めまして、このスピーカーとアンプのセットで、お値段「315,000円」。
値段だけ見ると、とても高く感じますが、一生ものとして考えると、決して高い買い物ではないなーと思いました。
いや、、、これは安すぎるかもしれません。
視聴室は全国にあるので、興味のある方は是非聴いてみてくださいね。
それにしても唯一の懸念材料は、猫飼ったらスピーカーに登られるんじゃないか!ってことだけです(笑)
TimeDomain
http://www.timedomain.co.jp/
TimeDomain 南青山試聴室
http://www.timedomain.co.jp/listen_room/td_aoyama.html
TimeDomain Yoshi9
http://www.timedomain.co.jp/product/yoshii9.html